Googleのアルゴリズムアップデートは、ウェブ検索結果のランキング方法を改善し、ユーザーにより質の高いコンテンツを提供するために定期的に行われています。
これまでに様々なアップデートが実施され、SEO対策に大きな影響を与えてきました。
SEO対策をする上で、過去のアップデートの実施内容を把握することは非常に大切です。
しかし、Googleのアルゴリズムアップデートは細かいものを含めると非常に多いく、どれが重要かがわかりにくくないでしょうか?
この記事では、過去に実施されたGoogleのアルゴリズムアップデートのうち重要なものをピックアップしてご紹介していきます!
SEO対策する上で、過去のGoogleアップデートを知ることは非常に大切です!
これまでにどんなアップデートが行われ、何を重視しているか一緒に見ていきましょう!
Googleアルゴリズムのアップデート一覧
2011年以降のGoogleアルゴリズムのアップデート一覧です。
アルゴリズム名 | 実施年 | 内容 |
パンダアップデート | 2011年 | コンテンツの品質評価が厳しくなる |
ペンギンアップデート | 2012年 | Webサイトのスパムリンクに対してペナルティを与える |
ヴェニスアップデート | 2012年2月 | ユーザーの位置情報を検索結果に反映 |
ハミングアップデート | 2013年9月 | 複雑な検索キーワードでもできる |
パイレーツアップデート | 2014年10月 | 著作権侵害すると検索順位が下がる |
モバイルフレンドリーアップデート | 2015年4月 | モバイル対応サイトが評価される |
クオリティアップデート | 2015年5月 | コンテンツの品質が低いと検索順位が下がる |
医療アップデート | 2017年12月6日 | 医学の専門知識あると認定されている企業・団体しか上位表示できない |
コアアップデート | 2018年8月, 2021年6月, 7月, 11月) | クエリと関連性が高い・信頼性が高いページの検索順位が上がる |
モバイルフレンドリーアップデート | 2018年3月 | モバイルファーストインデックスが導入される |
BERTアップデート | 2019年10月25日 | 人工知能の活用を強化して、検索の精度を向上 |
ローカル検索アップデート | 2019年12月3日 | 地図検索のアルゴリズムが更新 |
ページエクスペリエンスアップデート | 2021年9月 | ユーザー体験が重視される |
これまでに様々なアルゴリズムのアップデートが実施されています。
その結果、ユーザーが求めるコンテンツが評価され・上位表示されるようになりました!
Googleアルゴリズムのアップデート詳細内容
パンダアップデート(2011年)
パンダアップデートにより、コンテンツの品質に関する評価が厳しくなりました。
- 他のサイトからの文章をコピーしただけの独自性の低いコンテンツが多いWebページやそうしたWebページを擁するWebサイトの検索順位が下げられる
- 同じドメインのサイト内にある他のWebページにあるコンテンツの一部あるいは全部をコピーしているだけの独自性の低いWebページの検索順位が下げられる
Googleからの評価を高めるためには、「①独自性・②人気度・③信頼性」がある質が高いコンテンツを増やす必要があります。
ペンギンアップデート(2012年)
ペンギンアップデートにより、Webサイトの過剰最適化に対してペナルティを与えるになりました。
①ペンギンアップデートがリアルタイムになった
②サイト全体へのペナルティだけでなく、個別ページへのペナルティも与えるようになった
過剰最適化というのは下記の2つを指します。
(1)上位表示を目指すキーワードをページ内に過剰に詰め込むこと
(2)外部ドメインからの質が低いリンクを大量に増やすこと
つまり、Goolgeは実際にユーザーがクリックして訪問してくれる「アクセスが伴った」リンクを評価するようになったのです。
ヴェニスアップデート(2012年2月)
ヴェニスアップデートにより、ユーザーの位置情報を検索結果に反映するようになりました。
地域性が高いキーワードで検索したときに、検索結果に表示される情報が検索ユーザーが所在している地域に近い店舗や企業のサイトが上位表示されるようになりました。
それ以前には、全国どこで検索してもほぼ同じ検索順位だったのが、地域によって異なった検索結果が表示されるようになり「ローカルSEO」という地域ごとの検索結果で上位表示を目指す新しいジャンルが生まれました。
ハミングバードアップデート(2013年9月)
ハミングアップデートにより、複雑な検索キーワードで検索されてもユーザーの意図を汲み取ることができるようになりました。
今後増える、会話長の長文検索や音声検索に対応するためのアップデートです。
パイレーツアップデート(2014年10月)
このアップデートにより、著作権が侵害されているサイトの検索順位が下がるようになりました。
著作権侵害を行なっているサイトを専用フォームで一般ユーザーから申告してもらい、そうしたサイトの検索順位を下げたり、検索結果上に表示させなくするためのアップデートです。
モバイルフレンドリーアップデート(2015年4月)
モバイルフレンドリーアップデートにより、モバイル対応サイトの方が、モバイル版Googleで上位表示されるようになりました。
Webサイトがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。この変更は世界中の全言語のモバイル検索に影響を与え、Googleの検索結果に大きな変化をもたらします。
クオリティアップデート(2015年5月)
クオリティアップデートにより、コンテンツの品質が低いサイトの検索順位が下がるようになりました。
このアップデート名はGoogleが正式に名前をつけておらず、Search Engine LandというSEOニュースサイトが命名したものです。
医療アップデート(2017年12月6日)
医療アップデートにより、医学の専門知識があると公的に認定されている企業・団体以外が病名、症状名、薬品などのキーワードで上位表示できないようになりました。
Googleはこのアルゴリズアップデートに正式な名称をつけていませんが、一般に「医療アップデート」と呼ばれています。
医療や健康に関するコンテンツの信頼性を高めるためにはコンテンツの著者、またはサイト運営者にそのコンテンツを書くに値する、次のいずれかが必要になりました。
(1)国家資格があること
(2)国からの許認可が与えられていること
(3)その他、客観的に証明ができる能力があること
コアアップデート(2018年8月, 2021年6月・7月・11月)
コアアップデートにより、クエリと関連性が高い・信頼性が高いページの検索順位が上がるようになりました。
・クエリ(検索ユーザーが検索したキーワードのこと)と関連性の高いページの検索順位が上がり、関連性の低いページの検索順位が下げられるようになったことです。
・信頼性の高いページの検索順位が上がり、信頼性の低いページの順位が下げられるようになったことです。
モバイルフレンドリーアップデート(2018年3月)
モバイルフレンドリーアップデートにより、モバイルファーストインデックスが導入されました。
モバイルファーストインデックスが適用されたサイトはPCサイト版ではなく、モバイル版サイトの内部要素が主な評価対象になります。
これにより、Googleで上位表示するにはサイト内のすべてのページをモバイル対応することが必須となりました。
BERTアップデート(2019年10月25日)
BERTアップデートにより、人工知能の活用を強化して、検索の精度を向上されました。
Googleはこのアップデートに名称をつけていませんが、「BERTアップデート」と呼ばれています。
(1)既存の文書解析技術では検索ユーザーが探しているWebページを上位表示させるのには限界がある。
(2)その限界を突破するために今日BERT技術という人工知能を導入した。
(3)ソフトウェアのアップグレードでは処理能力に限界があるので、
ハードウェアをアップグレードするために新型サーバーのCloud TPUを導入した。
ローカル検索アップデート(2019年12月3日)
ローカル検索アップデートにより、地図検索のアルゴリズムが更新されました。
「November 2019 Local Search Update(2019年11月ローカル検索アップデート)」というのが正式名称です。
ローカル検索結果の順位を決めるためにニューラルマッチングの利用を開始し、ニューラルマッチングの導入によって単語がどのように概念に関連しているかをより理解できるようになるとのことです。
ニューラルマッチングはGoogleが2018年から使い始めた人工知能をベースにしたシステムで、単語がどのようにその背景にある概念に関連しているのかを理解するもののことで、ちょうど巨大な類義語辞典のようなものだと説明しています。
ページエクスペリエンスアップデート(2021年9月)
ページエクスペリエンスアップデートにより、ユーザー体験の良し悪しを数値で表すことができ、ユーザー体験改善が取り組みやすくなりました。
ページエクスペリエンスシグナルという新しいサイト評価技術をモバイル版Googleの検索順位決定要因として使用するものです(PC版Googleへの使用はその後、2022年に実施される予定です。)
ページエクスペリエンスシグナルとは、昨今Web業界、IT業界などでいわれているユーザーエクスペリエンス(UX=ユーザー体験)の向上をWebページに当てはめたもので、ユーザーエクスペリエンスの良いWebページは検索で上位表示させ、悪いものは順位を下げるための技術のことです。
ページエクスペリエンスシグナルというのは下記の6つの要素から構成されます。
①読み込みパフォーマンス(LCP: Largest Contentful Paint)
ユーザーがWebページにアクセスしたときにページが表示され終わったと感じるタイミングを表す指標です。
②インタラクティブ性(FID: First Input Delay / 初回入力遅延)
ユーザーがWebページで何らかの動作を行なったときに、その動作が実行されるまでにどれだけ待つかを表す指標です。
③視覚的安定性(CLP: Cumulative Layout Shift)
ユーザーがWebページにアクセスしたときにページ内のレイアウトのずれがどれだけ発生しているかを表す指標です。
④モバイルフレンドリー
モバイル端末で閲覧しやすいかを表します。
サーチコンソールの「モバイルユーザビリティ」で確認できる項目で「テキストが小さすぎないか」「ボタンの間隔が狭すぎない」かなどが評価されます。
⑤HTTPSセキュリティ
サイトがHTTPS化(https://xxx)されているかが評価されます。
⑥煩わしいインタースティシャルがない
インタースティシャルとは、画面いっぱいに表示されるメッセージや広告をさします。
そのため、ユーザー体験を無視して、メッセージや広告が強引に表示されると評価が下がります。
まとめ
2011年のパンダアップデート以降の主なGoogleアップデートの歴史をまとめてみました。
SEO検定でよく出題されるアップデートを取り上げたので、SEO検定合格を目指す人の参考になれば嬉しいです!
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